那須ステンドグラス美術館を那須旅行の候補に挙げていらっしゃる方も多いんじゃないかと思われますが、正直なところ素人がステンドグラスを見てどのくらい楽しめるのかが未知数で迷っておられる方もおられるのではないでしょうか?今回、子供連れで那須ステンドグラス美術館に行ってみたので子供が楽しめそうな所を紹介します。
イギリス田舎町の風景が広がっている、那須ステンドグラス美術館
イギリス田舎町の風景が広がっている、那須ステンドグラス美術館
1800年代~1900年代にイギリスで作られたアンティークのステンドグラスがイギリスの建築を忠実に再現したマナーハウスに展示されています。
那須高原の林の中にひっそりと佇む門をくぐると、そこには「イギリスの田舎町」風景が広がっていました。
駐車場から小径をトコトコ入って行くと、
本館となる那須ステンドグラス美術館の正面に出ます。
本当に素敵な景色で思わず「わぁ~。」と子供と歓声を上げてしまいました。長女はプリンセスとかお城とかが好きのなので、一気に世界観に引き込まれたようです。
このドアを入ってすぐが受付なのですが、ここで注意点が1つ!!
入場料金は
- 大人 1.300円
- 中高生 800円
- 小学生 500円
- 幼児 無料
- シニア(60歳以上) 1.000円
- 障がい者 700円
なのですが、実は那須ステンドグラス美術館にはお得なセットチケットがあるのです。
ランチチケット「入館&ランチセット」 | 入館料+お好きなランチ+スープ+コーヒーor紅茶 |
通常価格\2,920➡\2,500 | |
スイーツチケット「入館&スイーツセット」 | 入館料+お好きなスイーツ+お好きな飲み物 |
通常価格\2,300➡\1,800 | |
【平日限定】ステンド体験チケット「入館+ステンド体験」 | 入館料+星ストラップのステンド体験 |
通常価格\2,900➡\2,500 |
400~500円も安くなるなんてお得すぎ!!
ただ、途中からのチケットの種類の変更はできないそうなので、受付の前にしっかりと予定を立ててからチケットの種類を選んで購入することをお勧めします。ランチチケットを購入して、後から「ランチは食べなかった」となってもその分のお金は戻ってこないので注意です。
私はステンド体験を予定していたのですが、入館の時点でステンド体験のセットチケットを申し込みせずに別々にお金を支払いちょっと損した気分になりました・・・。
館内の見所や子供のアガりそうな所など
女児たちのプリンセス心に火をつける館内の雰囲気
コチラは、入ってすぐのステンドグラス。私はステンドグラスの歴史や美術について全く知りませんので、この作品が誰ソレの作品で・・・・とうことはわからないのですが、単純に綺麗ですよね。
向かいにはソファーが置いてあってゆっくりと観賞することもできます。コレに座ってボーっとステンドグラスを眺めるのも気持ちが良さそう。
コチラはライブラリーかな?
まるで、本物のお城に来たようです。あまり騒いだりしてはダメですがウチの子たちはチョットしたプリンセスごっこなどをして楽しんでいました。普段、家でやるごっこ遊びとは没入感が全く違います。
オルゴールで癒されつつ、オルゴールの仕組みなどを勉強できる
コチラは館内にあるセント・ガブリエル礼拝堂。
両側に100年以上前に作られたドイツ製のアンティークのオルゴールがあります。1時間おきにオルゴールの実演も行われています。
2台それぞれに音色が違います。右側のオルゴールは丸いディスクの後ろに鉄琴がついているのが分かるでしょうか?
演奏が終わるとスタッフのお姉さんが、このオルゴールの仕組みなどについて説明してくれました。電気などなかった時代のものです。中はチョットしたピタゴラスイッチ状態になっているんですよ。実際にディスクを触る事もできます。
曲はアメイジング・グレイスやレット・イット・ビーなど現代の私たちにも馴染みのある曲でした。
このオルゴールは本当は教会ではなく、ホテルなどに置かれていてお客さんがコインを入れて曲を楽しむためのものだったようです。
ダンジョン気分が味わえる
階段と小部屋がいたるところにあるんです。ダンジョン気分と言うか結構本気で迷います。
コッチは秘密の地下室に続く階段みたいですよね。
ダンジョンって言うと怖い感じがしちゃいますが、ウチの子供たちは「あれ!?ココにも部屋がある」「あっ、コッチにも行けるよ~。」「コッチはどうなっているのかな?」みたいな感じで楽しんでいました。
無料で楽しめるエッグハントに挑戦
期間限定イベントでたまご探しゲームをやっていたので挑戦しました。参加は無料なので気軽にできるのが良いですね。
コレがなかなか見つからず、館内を行ったり来たり・・・。
上の画像、分かりずらいですけどバラの造花の中にピンクのタマゴがあるんです。最初の方の所にあったので見落としていました。受付に見つけたタマゴを持って行くとアメ玉が貰えました。
期間限定なのでエッグハントはいつでもできるわけではないですが、他にも様々なイベントがあるみたいなので、公式HPをくまなくチェックしてから行った方が良さそうです。
コレがなくっちゃ始まらないステンドグラスの数々
アンティークステンドグラスの詳細は公式HPに任せるとして、光を透かして色鮮やかに浮かび上がる作品の数々は本当に見事でいつまで見ていても飽きないです。
ランプの光が壁に写ってキレイ・・・。
鳥やカエルがモチーフとなっているものもあって子供にはウケが良かったです。
ステンドグラスは19世紀当時の一般の家庭でも、装飾や目隠しとしてのスクリーンに使われていたそうで、カエルや鳥などの身近な動物のモチーフは一般の家庭に受け入れられやすかったのでしょうね。
その他・注意点など
古い時代の建物を再現しているので、階段が多いです。ベビーカーや車いすでは、まず入れない感じです。
トイレも階段を下りた先にあり、上り下りが結構大変でした。
トイレ、メッチャカワイイんですけどね~。
ちゃーんとオムツ替え台もありますし、
段差が多いってのと授乳室が無いってところが残念です。
また、ペット連れで入館しているお客さんが結構多くてびっくりしました。ペットの入館もOKです。
敷地内にある教会「セント・ミッシェル教会」と美術館の間には林の中に遊歩道が整備されていました。
遊歩道もすごくイイ雰囲気。
階段になっている部分もあるので 車いすやベビーカーは不向きですが、お散歩するのも気持ちが良さそうですね。
貸し出しの傘の用意があるのも親切。
カフェ
カフェにも行ってみました。
入館する際に横目に通りすぎた、この建物がカフェ&ショップになっています。
カフェ&ショップの利用には入館料はかからないので、お茶するだけとか、フラッと雑貨を見に立ち寄る、なんて事もできますよ。
カフェに入ってみると、やはりステキな内装。
テーブル席が10個弱のこじんまりとしたお店です。
メニューは
パスタが3種類。カレーが3種類。キッズメニューがないのがマイナスポイント。取り分けで赤ちゃんにあげられそうなメニューもないですね。
スイーツ系も6種類。
ドリンクメニュー。
私が注文したのは、
トマトクリームパスタのセットと、とちおとめのタルト。パスタにはエビか沢山入っていましたし、とちおとめのタルトも美味。
ショップ
お土産屋さんは、美術館内の受付の隣と、カフェやステンドグラス体験を行っている建物の中の2か所あります。
乙女心をくすぐるカワイイ雑貨が沢山。
ステンドグラス体験
ステンドグラス体験教室は、カフェの2階部分で開かれています。2階もやはり屋根裏部屋的な感じでステキ。
作れるものは、小さなストラップから小物入れまで何種類かあります。
入館料とステンド体験がセットになったチケットをお持ちの方は星ストラップになっちゃうそうですが、差額分を支払えば他の小物もつくれるそう。
私たちは羽のストラップを作る事にしました。
まずは、パーツ選びです。ガラスはそれぞれの形にすでにカットされていました。好きな色のパーツを選んでいきます。
この辺は簡単なので子供でも大丈夫でした。
次に、さっき選んだガラスのパーツ一つ一つに銅製のテープを巻いていきます。
簡単そうに見えてコレが結構難しい。ガラスパーツの側面が銅のテープの真ん中にくるように巻いて行かなくてはいけないのですが、小学生のウチの子供には無理でした。大人の私すら細かすぎて大変なレベル。
銅のテープが巻けたら次はいよいよハンダ付けです。
コチラも子供にはハンダゴテが危なそうなので、大人(吉田)が行いました。ハンダでバラバラのパーツを繋げていく作業になります。
ハンダが盛り上がりすぎたり、薄すぎたりとなかなか均一に乗りません。盛り上がりすぎたところはハンダゴテで薄く延ばして、薄いところにはハンダを足してという作業を何度も繰り返します。最終的には、盛り上がりすぎたりデコボコになっているところをヤスリか何かで削って整えるのかと思っていたら、コレでほぼ完成とのことでした。
後は、先生がハンダの金属感を消すために塗装とストラップとしてのマルカンをつけくれて、
完成!!
それなりに形にはなっていますがデコボコが気にりますね。
館内に展示してあったステンドグラスも殆どがこうやって作られたものなんだそうです。この作業を体験してから展示してあるステンドグラスを見るとまた違って見えますよね。
子供もパーツ選びなどはできたので、少しは楽しめたかな。30分~40分位はかかります。
やっぱりウチの子には難しすぎる。大人でも不器用だから無理そう。時間が無い。そんな方には「カピスシェル」
カピスシェルとはステンドグラスの代用品として貝殻を使ったもので、美術館内にあるプログラムとして体験する事ができます。
この様な、ハート型のカピスシェルのオーナメントが美術館内のショップで販売されていますので(1個230円)、購入して、備え付けのペンで願い事を書いてツリーに飾るというもの。
多くはカップルの願い事のようでしたが、好きなように書けばよいと思います。もちろんツリーに下げないで持ち帰るのもアリ。
幼児にはこの位がちょうど良さそうです。
まとめ
やはり、基本は大人向けの施設だなという印象。大人はキレイな物に囲まれてのんびり静かに過ごせるので、癒し効果抜群です。
しかし、今回紹介したように、子供も楽しめる(女の子向きの)要素もいくつかありましたので、「ステンドグラスを見るだけじゃな・・・。」と思っていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
室内なので雨の日などでも大丈夫なところも良いですよね。
施設情報・利用案内
公式HP那須ステンドグラス美術館
所在地 〒325-0302 栃木県那須郡那須町高久丙1790
営業時間 9:00~17:00(季節のよって異なります)
定休日 無休(臨時定休日あり)
利用料金 大人 1,300円
中高生 800円
小学生 500円
駐車場 有り(無料)
〇授乳室・多目的トイレ無し
〇オムツ交換台有り
〇敷地内飲食施設あり
コメント